平成29年度 柏崎総合医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 216 89 95 194 272 439 1108 1345 1516 514
 高齢化率が30%を超える柏崎市に立地する病院なので、高齢の入院患者さんが多いのは表にお示しした通りです。
 一方、当院は柏崎地域で唯一、一般の小児疾患患者の入院を受け入れている施設ですので、小児の入院患者さんが多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x30x 悪性リンパ腫に対する化学療法 10 8.00 17.04 0.00% 66.50
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫に対する化学療法(ボルテゾミブ・レナリドミド水和物) - - 24.70 - -
130010xx97x2xx 急性白血病に対する化学療法(輸血あり) - - 40.97 - -
130030xx99x50x 悪性リンパ腫に対する化学療法(ベンダムスチン塩酸塩) - - 13.89 - -
030400xx99xxxx めまいに対する治療 - - 5.15 - -
 血液内科では、白血病、リンパ腫、骨髄腫などの造血器腫瘍、骨髄異形成症候群、各種貧血、突発性血小板減少性紫斑病などの出血性疾患の患者さんを診ています。
 最近は化学療法が外来で行われるようになったこともあって入院患者はそれほど多くありませんが、必要な場合は各種治療を入院で行います。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 52 36.04 20.83 17.31% 85.08
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍に対する化学療法 34 13.94 11.99 0.00% 73.56
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 34 33.56 19.65 5.88% 76.15
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 32 25.13 14.60 12.50% 79.28
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 19 15.74 12.34 0.00% 85.21
 誤嚥性肺炎は、基礎疾患や高齢による嚥下機能の低下が原因で発生することが多い病気です。地域がら高齢者が多く、また高齢者ほど重症になりやすいため、平均在院日数は長めになっています。
 また、肺癌の抗癌剤治療も多くなっています。当院では外来でも化学療法を行っておりますが、通院困難でなどにより、入院加療となった場合は癌患者さんの痛みが和らぐようにつとめています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 65 19.03 17.71 0.00% 85.55
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査 63 3.30 3.03 0.00% 70.21
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術等手術 41 5.80 4.62 0.00% 72.00
050030xx97000x 急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術等手術 28 14.61 12.72 3.57% 65.68
050210xx97000x 徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植、交換 19 12.89 11.21 0.00% 78.32
 循環器内科の最も多い症例は心不全です。近年は高齢者の心不全での入院治療の割合が増えており、昨年に比べ当院でも増加傾向が見受けられます。続いて多い症例は、狭心症や心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療の為の入院、および治療前治療後の心臓カテーテル検査のための入院でした。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管結石・胆管炎に対する結石除去術等手術 79 16.54 10.61 0.00% 74.18
060020xx04x0xx 早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術 48 9.33 8.73 0.00% 73.27
060140xx97x00x 胃・十二指腸潰瘍に対する消化管止血術等手術 29 11.52 10.71 0.00% 68.14
060335xx97x00x 胆のう炎に対するドレナージ術等手術 25 19.04 16.99 0.00% 72.76
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(選択的肝動脈化学塞栓術) 22 12.86 11.44 0.00% 74.68
 当科では胆石や腫瘍による閉塞性黄疸や胆管炎が最も多い症例です。昨年と比べ約1.5倍となっています。胆管に詰まった石を取り除いたり、黄疸や胆管炎を発症した際に、胆管にチューブを入れたりといった治療を、内視鏡を用いて行います。また、内視鏡が困難な場合は経皮的に行う場合もあります。
 胆嚢炎も胆管炎と同様に、胆嚢内に内視鏡的や経皮的にチューブを入れる治療を行います。
 早期の胃癌に対し内視鏡を用いて手術を行う粘膜下層剥離術(ESD)の症例も昨年同様上位の結果となっています。
 胃潰瘍などによる消化管出血の入院では緊急内視鏡検査を実施し、内視鏡的に止血術を行います。また内視鏡で止血困難な症例では経カテーテル的動脈塞栓術を行い、止血する場合もあります。
 今年度は肝臓癌に対する選択的肝動脈化学塞栓術(TACE)を行う症例が、例年より多い結果となっています。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病に対するインスリン注射治療 15 18.13 14.27 0.00% 61.40
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 15 45.00 20.83 6.67% 84.67
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 15 14.53 12.34 0.00% 81.60
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性腎疾患合併あり)に対するインスリン注射治療 13 17.46 15.63 0.00% 71.23
050130xx99000x 心不全 12 30.92 17.71 8.33% 84.75
 内分泌、糖尿病内科の入院で多いものは高齢化社会を反映して誤嚥性肺炎となっています。また、2型糖尿病のコントロール目的での入院、食事、運動療法に加え、内服治療、インスリン等も併用し治療にあたっています。その他、尿路感染症合併入院、慢性腎臓病合併2型糖尿病の入院、心不全合併入院が多くなっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性腎不全 32 18.84 12.23 0.00% 70.94
050130xx99000x 心不全 13 34.23 17.71 0.00% 81.08
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 12 45.00 20.83 8.33% 84.17
180040xx01x0xx 透析シャント狭窄・閉塞(内シャント設置術実施) - - 12.41 - -
180040xx02x0xx 透析シャント狭窄・閉塞(経皮的シャント拡張術実施) - - 3.35 - -
 腎臓内科では慢性腎臓病(CKD)の重症度に応じた治療を行っています。一般に、加齢とともにCKDの割合は増加し、また重症度も上昇するとされています。外来通院のCKD患者も高齢化の傾向です。このような状況の中、第一位は慢性腎炎症候群、慢性腎不全でした。腎臓内科ではCKD患者に合併した腎疾患以外の疾患にも積極的に対応しています。例年通り、CKD患者の高齢化とも関連し心不全と誤嚥性肺炎が多い結果となっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 新生児疾患(低出生体重児以外) 27 5.63 6.18 7.41% 0.00
140010x299x0xx 新生児疾患(低出生体重児) 27 10.30 11.49 3.70% 0.00
040100xxxxx00x 喘息 24 4.42 6.32 0.00% 3.29
040090xxxxxx0x 急性気管支炎・急性細気管支炎 23 4.61 5.94 0.00% 0.61
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 13 3.15 5.50 0.00% 3.06
 平成29年4月から、新生児関連の入院は全て小児科が対応することにしたため、新生児の入院が多くなっています。なお、当院で入院管理を行うのは軽症の一過性多呼吸・低血糖・新生児黄疸・軽度の低出生体重児などであり、重症の新生児は、NICU(新生児集中治療室)を有する高次病院へ新生児搬送しています。
 気管支喘息の患児は多いですが、治療薬の進歩により、入院は減ってきています。
 一方、RSウイルスまたはヒトメタニューモウイルスなどの感染に伴う気管支炎、細気管支炎が乳幼児に多く見られます。
 ロタウイルスワクチンの普及によって減少しつつありますが、ウイルス性腸炎に伴う入院もまだあります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆のう炎に対する腹腔鏡下切除術 47 7.32 7.40 0.00% 61.00
060035xx99x00x 大腸癌 23 5.57 7.21 0.00% 79.70
060035xx01000x 大腸癌に対する切除術 21 14.38 15.61 0.00% 76.57
060150xx99xx0x 虫垂炎 21 5.14 7.01 0.00% 39.48
060102xx99xxxx 大腸憩室炎 17 6.06 7.87 0.00% 36.41
 柏崎市の受診動向は、市内完結率80.3%、救急搬送完結率98.7%であり、市内で複数外科医が常勤する唯一の病院として、外科的疾患や手術のほとんどを当院が担っています。
 消化器がんの手術は、大腸がんが増加しており、腹腔鏡手術にも対応しており、進行大腸がんの抗がん剤治療や緩和治療も行っています。虫垂炎は、可能であれば薬物にて治療し、炎症が落ち着いた時期に小さい手術創で行う腹腔鏡手術を行っています。
 その他、消化管穿孔や腸閉塞症の対応も行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞に対するエダラボン投与 43 32.74 16.38 9.30% 72.35
010040x099x00x 脳内出血 38 60.58 19.10 7.89% 66.16
160100xx97x00x 外傷性頭蓋内損傷に対する血腫除去術等手術 30 19.73 9.68 3.33% 76.60
160100xx99x00x 外傷性頭蓋内損傷 16 21.94 7.34 12.50% 66.94
010060x2990411 脳梗塞に対するエダラボン投与(不整脈の合併症あり) 15 31.20 18.34 0.00% 75.33
 脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍の患者さんを診ています。当院には回復期リハビリテーション病棟があり、急性期治療が終了すると、転院せずにリハビリテーションを継続することができます。その結果平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。

 ※自院平均在院日数には、回復期リハビリテーション病棟へ転棟後の入院日数も含まれています。脳神経外科単独入院の場合の平均在院日数は、1番目の脳梗塞症例が16.83日、2番目の脳内出血症例が23.25日、3番目の外傷性頭蓋内損傷症例が15.79日、4番目の外傷性頭蓋内損傷症例が10.23日、5番目の脳梗塞症例が15.82日となります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頚部・体部の悪性腫瘍に対する化学療法 23 3.91 4.98 0.00% 76.43
120060xx01xxxx 子宮筋腫に対する子宮全摘術 23 11.39 9.91 0.00% 47.04
120140xxxxxxxx 流産 22 1.91 2.43 0.00% 31.73
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍に対する切除術 13 10.31 10.27 0.00% 47.38
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 13 17.54 20.41 30.77% 31.62
 子宮頸癌、体癌、卵巣癌の症例では当院でも初期の手術のほか、抗がん剤の化学療法も行っています。最近は日帰りや数日の入院で帰る方がほとんどです。入院期間を短くし、自宅で本来の生活を大切にしていただきます。
 子宮・卵巣の良性疾患の開腹手術は、昨年より増加しました。その次に多いのは流産です。残念ながら、妊娠の約10%は流産に終わります。喘息など合併症があり、近隣より紹介されてくる方もいます。
 切迫早産の患者さんは入院期間が長くなったり、持続点滴や安静が必要になるので、患者さんの精神面のケアにも心がけています。週数や母体合併症など、症例により、NICU(新生児集中治療室)を有する病院と連携し、転院していただく症例もあります
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑円孔・網膜前膜に対する手術(白内障手術同時施行) 22 3.91 7.31 0.00% 70.00
020160xx97xxx0 網膜剥離に対する手術(片眼) 10 3.50 10.21 0.00% 58.50
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症に対する手術(片眼) - - 7.96 - -
020200xx9700xx 黄斑円孔・網膜前膜に対する手術 - - 7.38 - -
020210xx97x0xx 網膜血管閉塞症に対する手術 - - 7.32 - -
 眼科の入院は、ほとんどが手術目的の予定入院です。最も多い症例は白内障で、全体の8割以上を占めています。しかし白内障の入院は短期滞在手術等基本料3に該当し、DPC対象外となるため、今回の統計からは除外されています。
 その他の入院としては、黄斑円孔や網膜前膜といった加齢に伴う疾患が多くなっています。これらの疾患は白内障の手術も合わせて行う場合も多いです。また網膜剥離は緊急入院となる場合が多く、患者さんのほとんどが入院日に即日手術施行となっています。
 その他にも、糖尿病網膜症や網膜血管閉塞症など網膜疾患の入院があります。
 入院される患者さんは、当科外来通院患者さんだけでなく、他院からの紹介で手術目的で来られる患者さんも多いです。また、これらの疾患は白内障とは異なり、放置することで失明の危険性がある重篤な疾患であり、治療に力を入れています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 大腿骨骨折に対する手術 170 46.38 27.09 7.65% 84.49
160690xx99xx0x 胸腰椎圧迫骨折 83 26.59 19.94 3.61% 79.59
160760xx97xx0x 前腕骨折に対する手術 71 6.92 5.21 1.41% 62.58
160780xx97xx0x 手関節骨折に対する手術 62 5.00 4.17 1.61% 56.65
070160xx01xxxx 上肢抹消神経麻痺に対する手術 55 6.51 5.51 0.00% 70.29
 主に急性期医療を担う病院であり、高齢者の骨折が多いため、当院の入院患者における診断群分類は、骨粗鬆症の三大骨折と言われる大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、加えて上腕骨近位部骨折が多くなっています。大腿骨近位部骨折と脊椎圧迫骨折は回復までにリハビリを要します。
 当院は回復期リハビリテーション病棟があり、リハビリを含めたトータルな術後管理を行っているため、全国平均よりも入院期間が長くなる傾向があります。

 ※自院平均在院日数には、回復期リハビリテーション病棟へ転棟後の入院日数も含まれています。整形外科単独入院の場合の平均在院日数は、1番目の大腿骨骨折症例が25.41日、2番目の胸腰椎圧迫骨折症例が21.22日となります。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍に対する切除術 - - 8.50 - -
080011xx99xxxx 蜂窩織炎 - - 11.73 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性腫瘍に対する切除術 - - 4.14 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.98 - -
080245xx97xxxx 放射線皮膚障害に対する手術 - - 7.97 - -
 皮膚悪性腫瘍(有棘細胞癌、基底細胞癌等)に対し、手術を行う再、術後のケアが必要であるため入院加療を行っています。また、皮膚感染症(細菌、ウイルス)で症状に応じて入院加療します。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110200xx02xxxx 前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術 67 9.57 9.73 0.00% 73.61
110070xx0200xx 膀胱腫瘍に対する経尿道的手術 46 5.74 7.31 2.17% 75.59
11012xxx020x0x 尿管結石に対する経尿道的尿路結石除去術 37 4.11 5.75 0.00% 60.43
11012xxx97xx0x 尿管結石・水腎症に対する手術 27 5.52 7.20 3.70% 63.11
110420xx97xx0x 水腎症に対する手術 16 2.31 5.17 6.25% 63.31
 入院対象症例は、前立腺針生検術(年間約100例)が最も多いです。次いでTUR-P、TUR-BT、TULと続きます。手術合併症が少なく、経過良好で短期間で退院しています。尿管ダブルJカテーテル留置や、その交換の症例数がおおく、上位に入っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 63 17 10 19 - 28 1 7
大腸癌 17 22 28 - - 54 1 7
乳癌 23 - - - - 13 1 7
肺癌 - - 15 35 - 38 1 7
肝癌 - - - 14 - 34 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 癌の治療は早期発見・早期治療が原則ですので、StageⅠとⅡの患者さんが比較的多くなっています。ただし肺癌は呼吸器外科の常勤医がおらず、当院で手術ができないため、StageⅠ・Ⅱで手術を希望される患者さんは他院に紹介しています。
 癌が進行した場合には治すことは難しくなりますが、それでもそれぞれの患者さんの状況に合わせて可能な対応を行います。
 当院においては、都会のがん専門病院のように、進行癌だから、あるいは再発したからよその病院へ、というような対応は決していたしません。地域の病院として、地域の皆様とともに、皆様に満足していただけるような対応を心がけています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 22 15.68 58.00
中等症 107 19.07 81.20
重症 42 24.38 83.48
超重症 18 27.72 85.61
不明 - - -
 市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことを言います。
 重症度の中で軽症は平均年齢50歳代と若く、年齢が上がるにつれて中等度、重症と上がっています。軽症から重症までは平均在院日数が延びていきますが、超重症になると減少しています。これは、肺炎が重症になると死亡率も上昇していくためです。
 成人市中肺炎ガイドラインでは、軽症の患者さんは外来治療となっています。しかし実際は基礎疾患がある患者さんは重症化する可能性があり、その場合は軽症でも入院して治療を行っています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 124 45.85 75.86 12.88%
その他 - - - -
 脳梗塞の患者さんはほとんど3日以内に入院されています。リハビリテーションが必要な患者さんは、病状が落ち着いた段階で回復期リハビリテーション病棟に転棟し、リハビリテーションを継続しています。そのため転院率は低くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 25 3.80 5.08 0.00% 68.64
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 21 3.62 2.76 4.76% 72.00
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 14 0.07 13.00 7.14% 69.57
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 13 7.08 8.92 0.00% 78.00
K596 体外ペースメーキング術 10 2.20 17.80 0.00% 81.50
 循環器内科では虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術という心臓カテーテル治療の症例数が多くなっています。心臓カテーテル治療は、腕や脚の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。即日入院して緊急に行う場合や、検査から日数を空けて行う場合、検査して一旦退院してから再入院して行う場合など患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術を行います。
 また、徐脈性不整脈に対する心臓ペースメーカー治療も行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 50 1.28 14.48 2.00% 70.78
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 49 1.12 7.59 0.00% 73.00
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 43 11.53 13.30 2.33% 70.79
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 41 3.39 20.32 0.00% 81.73
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 26 1.96 11.50 0.00% 74.00
 平成29年度は胃潰瘍などによる消化管出血に対し内視鏡を用いて止血を行う内視鏡的消化管止血術が昨年と比べ約1.6倍と多くなっています。
 早期の胃癌に対し内視鏡を用いて手術を行う粘膜下層剥離術(ESD)の症例数は、この3年間では毎年50から60件前後を推移しております。さらに当院では胃癌のみでなく、食道や大腸の早期がんに対してもESDを行っています。
 内視鏡的胆道ステント留置術は胆石や腫瘍などの要因により胆管が狭くなり、黄疸や胆管炎を発症した際に、内視鏡を用いて胆管にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。また内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)は、黄疸や胆管炎の原因である胆管に詰まった胆石を取り除く手術になります。
 選択的肝動脈化学塞栓術(TACE)は肝臓癌に対する治療で、カテーテルという細い管を足の付け根の大腿動脈から挿入し、肝臓内の腫瘍を栄養する動脈に抗癌剤を注入、さらに塞栓物質を詰めることで癌を栄養する血流を遮断し、がんを壊死させる治療法です。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 28 2.11 2.36 0.00% 64.07
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 12 8.08 14.50 0.00% 65.83
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K608-3 内シャント血栓除去術 - - - - -
- - - - - - -
 腎臓内科で扱う手術・治療の中で最も多いのは経皮的シャント拡張術です。次いで内シャント造設術となっています。患者数は変動しますが、今後も同様の傾向が続くと考えられます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 61 6.93 4.69 0.00% 60.95
K6335 鼠径ヘルニア手術 49 2.71 3.57 0.00% 71.84
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 20 1.10 2.85 0.00% 66.35
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 16 5.50 9.56 0.00% 75.31
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) 15 2.73 15.80 0.00% 74.40
 当科では一般外科として、消化器と乳腺の手術・抗がん剤治療やがん終末期治療に携わっています。予定手術は検討会にて複数の医師で検討を行い、的確な治療を心がけています。手術数はヘルニア・胆石症・大腸がん・乳がん・胃がんの順です。腹腔鏡手術にも積極的に取り組み、予定手術のみならず、急性期の虫垂炎に対しても行っています。乳がんも症例を検討し、適応症例に縮小手術を積極的に行っております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 24 1.46 21.21 4.17% 77.13
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K1772 脳動脈瘤頸部クリッピング(2箇所以上) - - - - -
 脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍の手術を行っています。慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術が24件と最多で、次いで脳動脈瘤頚部クリッピング術でした。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 32 1.44 9.16 0.00% 53.09
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 21 0.95 0.00 0.00% 31.71
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) - - - - -
K867 子宮頸部(腟部)切除術 - - - - -
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) - - - - -
 帝王切開は除外されていますが、81件あり、そのうち34件は緊急手術でした。紹介患者さんも多くなっています。良性疾患での子宮全摘術が最も多く、また昨年の倍になっています。40代から50代の患者さんが多いのですが、子宮筋腫、子宮腺筋症などの良性腫瘍のほか、子宮頚部異形成や子宮内膜増殖症の方もいます。
 ついで、妊娠11週までの流産手術が多くなっています。合併症があるなどリスクが高い患者さんでも、麻酔科と協力して安全に行っています。原則1泊2日入院です。子宮附属器腫瘍摘出術は卵巣腫瘍で行うほか、子宮内膜症や子宮全摘術に伴い行う例もあります。子宮頚部切除術は異形成やごく初期の子宮癌に対して行います。高齢者に多い骨盤臓器脱の手術は昨年と同数ですが、患者は増えており、今後増加が予想されます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 302 1.06 1.68 0.00% 78.00
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 53 0.85 2.13 0.00% 65.91
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズを挿入するもの) - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
K246 角膜・強膜縫合術 - - - - -
 眼科では、白内障に対する手術である水晶体再建術が全体の8割以上を占めています。また、患者さんの希望によっては、入院せずに外来で白内障手術を行う日帰り手術も施行しています。
 白内障手術を入院で行う場合、当院では月曜日の入院で3泊4日と、水曜日の入院で2泊3日とに分かれており、片目ずつ、1ヶ月の中で両目を手術される患者さんがほとんどです。
 次に挙げられるのが、硝子体顕微鏡下離断術で、黄斑円孔や糖尿病網膜症、網膜剥離などの網膜・硝子体疾患に対する手術です。また、患者さんの状態によっては、上記の白内障手術と硝子体手術を同時に行う場合も多くあります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿,肩甲骨,上腕) 165 1.33 37.65 4.85% 80.59
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 100 1.37 17.52 2.00% 65.60
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 82 0.95 2.71 2.44% 64.10
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 56 1.79 31.25 0.00% 74.29
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 54 5.24 51.63 12.96% 80.81
 骨粗鬆症をベースとする高齢者の骨折に対する手術、加えて年齢を問わず外傷に対する骨折の手術が手術件数の上位になっています。
 大腿骨近位部骨折に対しては人工骨頭挿入術、髄内釘などを用いる観血的骨折手術、橈骨遠位端骨折に対するプレート固定手術などが多く、また、その抜釘(骨内異物除去術)は骨折の手術が多い分だけ必然的に多くなります。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
 皮膚科での手術は悪性腫瘍、良性腫瘍、いずれも行いますが、手術創の大きさや部位に応じて植皮や皮弁による再建を行います。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 68 1.63 7.19 0.00% 73.82
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 53 0.23 1.06 0.00% 57.30
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 50 1.82 3.48 4.00% 64.76
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 47 1.36 5.53 2.13% 76.15
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 37 0.35 2.76 0.00% 60.43
 TUR-P、ESWL、ダブルJカテーテル留置、TUR-BT、TULが上位であり、手術症例の大多数を占めています。合併症が少なく、短期間で退院しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 12 0.21%
180010 敗血症 同一 - -
異なる 13 0.22%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 58 1.00%
異なる - -
 DICというのは播種性血管内凝固症候群のことで、本来は血管内では固まらないはずの血液が、何らかの理由で全身の血管内で固まりやすくなってしまい、そのために血管の内腔をふさいで血流を障害する、一方あちこちで血が固まるために血小板や血液凝固因子が消費されて減少し、出血しやすくなる、という非常に重篤な病態です。必ず基礎疾患が存在し、患者さんの病状が悪化していることを示しています。
 DICという診断がつく患者さんが多い場合は、それだけ重症の方が入院しているということに他なりません。

 敗血症というのは血液中に細菌が入り込んで発熱などの症状を呈する病態で、血圧が下がって命にかかわる場合もある重篤な病態です。抗がん剤治療などで身体の防衛に必要な白血球が減ったときに起こりやすいので、重症の患者さんが入院していることを示唆します。

 真菌症というのは真菌(カビの一種です。)による感染症です。タムシ・ミズムシなどの表在性真菌症は入院の対象とはなりませんが、肺真菌症や真菌血症など深在性真菌症は入院治療が必要です。免疫力が低下した方に起こりやすい感染症です。

 手術・術後の合併症がいくつか記載されています。このようなことが起こらないよう細心の注意を払っているのですが、ゼロにはできません。手術に当たっては、患者さんに事前にリスクについて十分説明し、理解していただくよう努めています。
 
 合併症を生じた場合には、その克服のために全力をあげて対応しています。
更新履歴
2018/09/28
「平成29年度 病院指標」掲載いたしました。