令和3年度 病院指標

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年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 128 81 105 159 266 398 739 1248 1036 430

他地域と同様、高齢化が避けられない状況であることより、高齢者の入院が多くなっています。新型コロナの流行が継続していますが、制限をかけずに診療しており、入院患者の年齢別の人数に大きな変化はありませんでした。ただし、外出控えにより転倒などによる骨折・外傷やインフルエンザなどのコロナ以外の感染症が減少したことにより80代の入院患者に減少が見られました。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 28 32.71 18.42 7.14 77.61  
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 26 22.04 13.12 23.08 78.92  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 24 40.13 20.57 41.67 84.67  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 20.08 13.14 0.00 80.77  
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 19.45 13.41 0.00 79.18  

誤嚥性肺炎は、基礎疾患や高齢による嚥下機能の低下が原因で発生することが多い病気です。
地域がら高齢者が多く、また高齢者ほど重症になりやすいため、平均在院日数は長めになっています。
また、肺がんの抗生剤治療も多くなっています。
当院では外来でも化学療法を行っておりますが、通院困難などにより、入院加療となった場合はがん患者様の痛みが和らぐように努めています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 61 3.77 3.06 1.64 67.69  
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 61 20.82 17.35 3.28 81.92  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 19 25.53 20.57 36.84 87.42  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 11.67 10.24 0.00 78.11  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 15.82 11.87 0.00 69.12  

循環器内科では狭心症や心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療のための入院及び、治療前治療後の心臓カテーテル検査のための入院が多いです。また、近年の傾向でもある高齢者の心不全の入院治療も多かったようです。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 80 3.10 4.6 0.00 65.53  
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 39 19.82 10.39 0.00 69.79  
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 21 20.24 17.35 4.76 78.95  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 15 33.40 20.57 13.33 81.27  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 2.65  

腎臓内科では慢性腎臓病(CKD)の重症度に応じた治療を行っています。一般的に、加齢とともにCKDの割合は増加し、また重症度も上昇されるといわれています。外来通院のCKD患者も高齢化の傾向が見られます。このような状況の中、第1位は慢性腎炎症候群、慢性腎不全で例年と変わりありません。腎臓内科では、CKD患者に合併した腎疾患以外の疾患にも積極的に対応しています。

内分泌・糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 22 32.27 20.57 31.82 86.23  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 19 27.42 13.14 5.26 80.37  
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17.35  
0400801499×001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア1 14.36  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 4.92  

糖尿病外来通院中の患者さんが高齢化とともに(誤嚥性)肺炎や尿路感染症を合併し入院するケースが増えてきています。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 10 7.70 10.66 0.00 72.80  
130040xx99x6xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等26あり 17.19  
130010xx97x0xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2なし 14.21  
130010xx99x0xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2なし 7.52  
0400801397×000 肺炎等(市中肺炎かつ65歳以上75歳未満) 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア0 21.20  

血液内科では、白血病・リンパ腫・多発性骨髄腫などの造血器腫瘍の患者さんを主に診ています。 
最近は化学療法が外来で行われるようになったこともあり、入院患者はそれ程多くありません。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 9.03 9.21 1.72 74.66  
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 54 7.93 7.96 0.00 76.15  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 23 27.52 20.57 21.74 83.96  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 10.55 9.00 5.00 69.55  
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 19 16.95 12.97 5.26 79.42  

胆管炎に対する内視鏡治療は早急に行う必要がありますが、緊急内視鏡治療が可能な設備・人員を備えているのは、市内では当科のみであるため、件数が多くなっています。
胃がんに対する内視鏡治療も積極的に行っています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 49 6.14 6.13 10.20 0.00  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 23 10.04 11.01 0.00 0.00  
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり 11 5.73 10.48 27.27 0.00  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 6.24  
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 5.53  

当院の小児科は、一般小児科の入院のほか、平成29年度からは新生児関連の全ての入院も取り扱っています。
一般小児科の入院は、気管支喘息、肺炎、胃腸炎といった一般的な疾患はもちろん、川崎病、熱性けいれん、アレルギー疾患、尿路感染症など様々ありますが、当院で対応できない症例は適宜高次病院に紹介しています。
入院管理を行う新生児は、軽症の新生児一過性多呼吸・低血糖・新生児黄疸・軽度の低出生体重児などであり、重度の新生児はNICU(新生児集中治療室)を有する高次病院へ新生児搬送しています。
なお、一般小児科の入院病棟が平成30年9月から包括評価の対象にならない「地域包括ケア病棟」になったため、表は新生児入院の数字と「地域包括ケア病棟」満床時などのため、他病棟で一般小児科の入院管理を行った際の数字です。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 94 4.56 4.74 0.00 70.84  
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 32 14.72 15.76 0.00 72.97  
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 27 3.81 4.25 0.00 66.04  
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病なし 27 5.07 7.31 0.00 44.56  
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 26 3.19 4.54 0.00 68.46  

当院は、複数の外科医が常勤する柏崎市の病院として、急性期を含めた市内の腹部・乳腺治療のほとんどを行っています。抗がん剤治療は、消化器疾患が外科と消化器内科で、乳腺は外科で行っております。手術は、鼠径ヘルニアや胆石症に対する腹腔鏡手術が多いですが、大腸がんや胃がんの悪性疾患の腹腔鏡手術も行っています。悪性疾患は、大腸がんや乳がんが多く、いずれも専門医のもと手術・抗がん剤治療・放射線治療を組み合わせた標準治療を心がけております。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 55.26 18.90 5.26 72.68  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 8.79 9.78 0.00 80.68  
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 21.89 15.63 0.00 73.06  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8.30  
010060×2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 15.57  

脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、てんかん等の患者様を診ています。
当院には回復期リハビリテーション病棟があり、急性期治療が終了すると、転院せず当院回復期リハビリテーション病棟にてリハビリを継続することができます。
その結果、平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 28 2.25 2.44 0.00 32.39  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 13 10.62 9.46 0.00 48.00  
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 13 9.15 9.86 0.00 46.00  
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 11 11.27 11.55 0.00 67.82  
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 10 10.80 11.16 0.00 29.40  

今回、悪阻や切迫流産などの妊娠合併症が少なかったですが、流産での入院は一昨年と同程度ありました。
婦人科手術症例は変化ありません。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 169 37.14 25.32 14.79 83.70  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 61 27.36 19.34 6.56 81.59  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 53 4.02 4.99 0.00 56.09  
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 40 5.00 4.23 0.00 52.78  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 25 27.72 23.02 0.00 75.80  

骨粗鬆症をベースとする高齢者の骨折が多く、そういった脆弱性骨折に対する手術が手術件数の上位を占めています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx04xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 61 2.74 2.59 0.00 58.23  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 61 8.49 8.23 0.00 75.21  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 57 6.09 7.02 0.00 76.11  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 51 3.96 5.56 1.96 60.69  
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 34 3.56 7.16 2.94 64.71  

肥満症の増加、食事の欧米化などにより尿路結石症患者が増加し、体外衝撃波破砕術、内視鏡下のレーザー破砕術が増加しています。
高齢化により前立腺がん、膀胱がんの悪性腫瘍、前立腺肥大症も多く、前立腺針生検術、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、経尿道的前立腺手術の入院が上位を占めています。
治療経過は概ね良好で、自院の平均在院日数は全国平均とほぼ同等です。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 64 16 38 24 19 1 8
大腸癌 10 13 50 47 72 20 1 8
乳癌 20 22 11 1 8
肺癌 26 1 8
肝癌 10 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌や大腸癌では進行期Ⅲ~Ⅳ期の進行した状態で診断される方が増大しました。新型コロナの流行による受診控えが影響した可能性があります。
肺癌は呼吸器外科の常勤医がいないため、手術希望の方を他院へ紹介していました。紹介先の病院より医師を毎週水曜日の午後に派遣してもらい呼吸器外科外来を開設しましたので、紹介や手術後の経過観察などがスムーズに行える体制になりました。
がん診療拠点に準じる病院として指定されており、常に最新の医療を心がけ、これからも癌に対する治療を行っていきます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 11.47 63
中等症 52 21.77 80.46
重症
超重症
不明

市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことを言います。重症度・軽症(0点)は平均年齢60代で、年齢が上がるにつれて中等度、重症と上がっています。
高齢の方や基礎疾患がある方は重症化する可能性があり、その場合は軽症でも入院して治療を行っています。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 65 47.82 79.25 9.09
その他 12 55.75 78.58 0.00

脳梗塞の患者様はほとんど3日以内に入院・加療開始されています。
リハビリテーションが必要な患者様は、症状が落ち着いた段階で当院回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、リハビリを継続して自宅へと退院していく方が多い為、転院率は低くなっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 17 5.06 7.76 0.00 77.12  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの  
K597-2 ペースメーカー交換術  

循環器内科では虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術という心臓カテーテル治療を行っています。
心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。即日入院して緊急に行う場合や、検査から日数をあけて行う場合、検査して一旦退院してから再入院して行う場合など患者様の状況に合わせて様々なタイミングで手術を行います。
また、完全房室ブロックなどの徐脈に対し、心臓ペースメーカーの植込み術を適宜行っています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 73 0.26 2.22 0.00 65.95  
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合  
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの  

シャントエコーによる定期的シャント血管の血流評価を基に、シャント狭窄に対する拡張術を積極的に行っています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 85 1.76 12.01 2.35 77.29  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 51 0.24 6.69 0.00 76.04  
K681 胆嚢外瘻造設術 24 0.08 18.50 4.17 68.67  
K654 内視鏡的消化管止血術 19 0.11 13.63 5.26 72.00  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 18 0.56 9.00 0.00 68.89  

急性胆管炎や閉塞性黄疸に対応可能な病院が市内で当院のみであり、件数が多くなっています。
その他、消化器疾患全般に対応しております。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 56 1.14 1.98 0.00 67.21  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 44 3.09 4.41 0.00 62.77  
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 40 1.98 3.28 0.00 75.30  
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 26 1.00 3.62 0.00 66.12  
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 22 7.55 17.95 0.00 75.05  

予定手術は、検討会にて複数の医師により術式や治療方針を議論し、的確な治療となるよう心がけております。最近の手術数はヘルニアが最も多く、胆石症、大腸がん、乳がん、胃がんの順です。腹腔鏡手術は、腹部手術の標準手術のひとつで、緊急手術でも適応症例に対して行い、手術数が腹部手術の半数以上となっています。乳がんの手術数も増加しつつあります。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 20 0.10 7.20 0.00 78.15  
K1742 水頭症手術 シャント手術  
K0732 関節内骨折観血的手術 胸鎖、手、足  
K145 穿頭脳室ドレナージ術  
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 硬膜下のもの  

脳血管障害、頭部外傷等の手術を行っています。併せて転倒時骨折もあり整形外科手術もあります。
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が20件と最多となっています。 

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 21 1.00 8.62 0.00 59.29  
K9091ロ 流産手術 妊娠11週までの場合 その他のもの 16 1.00 0.00 0.00 31.88  
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 11 1.64 7.36 0.00 44.45  
K861 子宮内膜掻爬術 10 0.20 0.30 0.00 41.90  
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法  

流産手術は待機療法もあり、引き続き減少しました。
子宮附属器腫瘍摘出術は、開腹の他、腹腔鏡での手術が6例あり、増加しています。
子宮内膜掻爬術は初期子宮がんの疑い例や、内膜ポリープなどの内膜異常に対して行っていますが、増加傾向にあります。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 124 1.34 34.14 9.68 80.71  
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 62 2.05 34.16 17.74 81.08  
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕、下腿 50 0.84 2.56 0.00 56.74  
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 48 2.92 15.44 0.00 63.65  
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 39 2.31 26.72 2.56 73.18  

骨粗鬆症をベースとする脆弱性骨折の手術、骨折が骨癒合した後の骨内異物除去術(いわゆる抜釘)、また股関節や膝関節の変形性関節症に対する手術治療としての人工関節置換術が多いです。また、二次救急を担う病院であるため脆弱性の有無によらず四肢外傷に対する骨折観血的手術が多いです。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 63 0.56 1.16 0.00 57.86  
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 63 1.95 6.57 1.59 75.73  
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 58 1.28 5.12 0.00 76.64  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 55 1.31 5.20 1.82 65.24  
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 47 0.49 2.53 0.00 61.70  

肥満者の増加、食事の欧米化などの影響により、尿路結石症が増えています。尿路結石症に対する手術(体外衝撃波腎・尿管結石破砕術・経尿道的尿路結石除去術、経尿道的尿管ステント留置術など)が増加しています。
高齢化により、高齢者の疾患である膀胱腫瘍と前立腺肥大症がとても多く、それらに対する内視鏡手術(経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、経尿道的前立腺手術)も多い状況です。
経過は比較的順調で、短期間で退院されています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 11 0.24
異なる 17 0.37
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.22
異なる

DICというのは播種性血管内凝固症候群のことで、本来は血管内では固まらないはずの血液が、何らかの理由で全身の血管内で固まりやすくなってしまい、そのために血管の内腔をふさいで血流を障害する、一方あちこちで血が固まるために血小板や血液凝固因子が消費されて減少し、出血しやすくなる、という非常に重篤な病態です。必ず基礎疾患が存在し、患者様の症状が悪化していることを示します。
DICという診断がつく患者様が多い場合は、それだけ重症の方が入院しているということに他なりません。
敗血症というのは血液中に細菌が入り込んで発熱などの症状を呈する病態で、血圧が下がって命にかかわる場合もある重篤な病態です。抗がん剤治療などで体の防衛に必要な白血球が減った時に起こりやすいので、重症の患者様が入院していることを示唆します。
真菌症というのは真菌(カビの一種です)による感染症です。タムシ、ミズムシなどの表在性真菌症は入院の対象とはなりませんが、肺真菌症とか真菌血症など深在性真菌症は入院治療が必要です。免疫力が低下した方に起こりやすい感染症です。
手術・術後の合併症がいくつか記載されています。合併症をできるだけ少なくするようにガイドライン等で推奨される治療をしていますが、ゼロにはできません。
手術に当たっては、患者様に事前にリスクについて十分説明し、理解していただくよう努めています。
合併症を生じた場合には、その克服のために全力を挙げて対応しています。

更新履歴

2022/9/27
「令和3年度 病院指標」掲載いたしました。

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