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新潟日報「みんなの診察室」に久代医師の寄稿記事が掲載されました

新潟日報の「みんなの診察室」に呼吸器内科 久代航平医師の寄稿記事が掲載されました。

詳しくは、新潟日報デジタルプラスをご覧ください。

https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/147615

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掲載内容はこちらです ↓

「読者質問」
 特定健診で肺に影があると指摘があり、呼吸器内科で精密検査をしました。「広い意味での肺炎」と診断され、3カ月ごとの経過観察のみで特に治療はしていません。6カ月経過し、状況は変わりません。痰(たん)検査の結果は異常ありませんでした。日常生活の制限はなく、スポーツを週1回しています。どのような状況なのでしょうか。(新潟市西区・60歳女性)

「久代医師回答」
<自身の免疫が肺を攻撃>
 「肺炎」といってもさまざまな病気があります。多くの方が想像する肺炎は「細菌性肺炎」といって、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌(かんきん)などの病原菌の感染をきっかけに発症する肺炎のことをいいます。
 一方で病原菌が関与せず、自身の免疫力により、誤って自分の肺を攻撃してしまい、肺に炎症が及ぶ肺炎を「間質性肺炎」といいます。原因は多岐にわたり、薬剤やサプリメントによるものやリウマチなどの膠原(こうげん)病、羽毛や粉じんなどの吸入などがあります。原因が特定できないものも多くあります。
 痰検査で異常なく、広い意味での肺炎と診断されたということは、間質性肺炎ではないでしょうか。
 現在、経過観察中ということで病気の活動性は高くないと思われます。主治医から制限がなければ、基本的に通常と同じ生活を送っても支障はありません。体力の低下を防ぐためにも定期的な運動は大切です。
 間質性肺炎はウイルス感染などをきっかけに急激に悪化することもあります。悪化した際には、乾いたような咳(せき)や、運動時に息切れしたり、熱が出たりします。このような症状が出た際には、すぐに主治医に相談してほしいと思います。また、感染症予防のために肺炎球菌ワクチンなどの予防接種も積極的に行いましょう。

★新潟日報朝刊2022年12月5日付掲載

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