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診療科のご案内

泌尿器科

1)スタッフ

羽入 修吾
役職:副院長
卒業年度:昭和58年卒業
資格:日本泌尿器科学会認定専門医、日本泌尿器科学会認定指導医、日本性機能学会認定専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医

村田 雅樹
役職:泌尿器科医員
卒業年度:平成26年

2)診療内容

  1. 排尿障害(排尿困難、尿失禁、頻尿)の診断と治療
    • 前立腺肥大症については、自覚症状、他覚的所見から重症度を診断し、軽~中等症の方には薬物療法(α1遮断薬、デュタステリド)、重症の方には手術療法(TUR-P)で診療しています。TUR-Pは毎年約60~70例で、症状は著明に改善します。
    • 過活動膀胱については質問票で評価し、抗コリン薬による治療で症状は改善します。
    • 神経因性膀胱では排尿困難に対してはα1遮断薬や臭化ジズチグミン、切迫性尿失禁に対しては抗コリン薬で治療します。薬で改善しない尿閉に対しては尿道カテーテル留置、膀胱瘻造設術で対処しますが、場合により内視鏡下括約筋切開術でカテーテルフリーを実現することも可能です。
    • 夜間頻尿については質問票や排尿日記などで原因(過活動膀胱、夜間多尿、睡眠障害、過剰飲水など)と重症度を評価し、適切な治療を選択します。
    • 腹圧性尿失禁については、内服薬と骨盤底筋体操で改善しない場合にTOT手術を行っていますが、ほとんどすべての症例で腹圧性失禁が消失します。
    • 女性性器脱は排尿障害をおこす場合があり、TVM手術で著明に改善します。
    • 前立腺がんは局所で進行すると排尿困難を引き起こします。血清PSAの測定、直腸診、超音波検査、針生検による病理検査で診断し、適切な治療により、多くの患者さんで症例が軽快し、生命予後が改善します。詳しくは次の項目を参考にしてください。

  2. 泌尿器がんの診断と治療
    • 前立腺がんは、健診で50歳以上の男性を対象とした腫瘍マーカーPSAによる前立腺健診が普及し、早期がん(病期B)の発見が増えています。健診ではPSA3.0~4.0以上の場合に要精査となります。PSAの再検査、直腸診、経直腸的超音波検査で前立腺がんの可能性が高ければ、さらに入院での前立腺針生検術を行い、病理学的に前立腺がんと診断された場合に治療を行います。治療は手術療法(根治的前立腺摘除術)、局所放射線治療(当院では外照射治療が可能)を行いますが、合併症が多い高齢者では内分泌療法(坑アンドロゲン薬とLHRHアナログ注射薬か去勢術)を選択することもあります。当科では手術療法は毎年10~15例、放射線療法は 毎年20~30例です。治療後はPSAなどで定期的に経過をみます。
      前立腺がんは骨転移を起こしやすい癌です。転移病巣がある場合は内分泌療法を行います。ビスホスホネート薬ゾメタが骨痛や骨折の予防に有用です。内分泌治療が無効になった場合にはドセタキセル、エストラサイト、デカドロンなどに抗腫瘍効果、延命効果を期待して投薬しています。

    • 腎がんは、健診やCTによる早期がんの発見が増えています。可能であれば癌病巣部だけを切除する腎部分切除術を行います。癌病巣は小さいけれども腎部分切除が不可能な部位であれば腹腔鏡下腎摘除術を選択します。癌病巣が大きく腹腔鏡下腎摘除術が困難な場合は開腹での根治的腎摘除術を行います。肺転移がある場合はインターフェロンや分子標的薬(スーテントなど)で有害事象に注意しながら治療します。

    • 腎盂尿管がんは血尿や腹痛の精査の際、エコー検査やCT検査で見つかることがあります。転移がない場合は腎尿管全摘除術を行います。腹腔鏡を用いてより小さな切開で行うこともあります。転移病巣がある場合は抗がん剤治療(GC療法)を有害事象に注意しながら行います。
    • 膀胱がんは血尿や頻尿の精査でエコー検査や内視鏡検査で見つかることがあります。まず内視鏡下切除術(TUR-Bt)で切除します。TUR-Btで完全に切除できれば再発予防薬(坑がん剤やBCG)の膀胱内注入療法を行って、再摘除術と尿路変更術を行うことになります。抗がん剤治療(GC治療)を有害事象に注意しながら術前もしくは術後の行うことがあります。転移病巣がある場合はGC療法を行います。
    • 精巣がんはがんの中では20~40代の男性に多いがんです。病期Ⅰでは高位精巣摘除術を行い、腫瘍マーカーで経過をみます。病期Ⅱ~Ⅲでは抗がん剤治療(PEB療法)を行います。
    • がんの進行を抑えきれず悪化する場合は、転移病巣の部位や大きさによりさまざまな症例が起こりえますが、緩和医療の進歩によりかなり苦痛を和らげることができるようになりました。安心して臨終を迎えられるよう支援しています。

  3. 尿路結石症の診断と治療
    • 尿路結石症は食事の欧米化や肥満の増加などにより増え続けています。結石は尿管につまると激しい疹痛をきたします。消炎鎮痛薬で痛みを和らげ、α1遮断薬や鎮痙薬で排石を促します。短径が4mm以下であれば自然排石が期待できますが、大きいほど尿管につまりやすくなり、尿管閉塞が長引けば腎機能の低下を起こします。疹痛を繰り返す場合や数週間待っても排石しない場合は結石を破壊装置で細かく砕いて排石させる手段を講じます。一般的に、結石が骨盤より上であれば体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、骨盤以下であれば内視鏡の結石破砕術(経尿道的尿管結石破砕術TUT)を行います。
    • ESWLは当科では現在Econolifh2000を使用しております。破砕力は強いのですが音波による痛みも強いのですが音波による痛みも強いので入院して全身麻酔でおこなっております。
      10mm以下の結石はほとんど1回で十分に破砕できます。 入院は2泊3日が標準です。
    • TULは当科では硬性尿管鏡や軟性腎盂尿管鏡とレーザー砕石装置を用いて砕石しています。入院は3泊4日が標準です。

  4. 副腎の腹腔鏡手術
    • 副腎から発生する腺腫にはアルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などがあります。新大病院泌尿器科の腹腔鏡専門医の協力を得て、当院においても腹腔鏡手術が可能となっています。

  5. 尿路性器感染症
    • 膀胱炎:単純性膀胱炎は十分な睡眠と抗菌薬で速やかに軽快します。
    • 腎盂腎炎:高熱を伴います。重症な場合は入院し抗生剤の点滴を行います。
    • 精巣上体炎:陰嚢内容が腫大し疼痛と高熱を伴います。入院し抗生剤の点滴を行います。
    • 前立腺炎:排尿困難と高熱を伴います。入院し抗生剤の点滴を行います。時に尿閉となり導尿を必要とします。
    • 尿道炎:多くは性行為による感染です。淋菌やクラミジアの検査を行い、抗菌薬で治療します。規則正しい生活と抗菌薬の治療ですみやかに軽快します。

  6. 男性性機能障害(ED)

    EDなどの診療も行っています。泌尿器科外来受付でその旨を口頭か書面で申し出てください。

  7. その他

    小児の包茎の治療は軟膏を用いた保存的治療を行っており90%以上の成功率です。包茎手術の希望者には環状切開術を行っています。停留精巣の精巣固定術、精巣捻転症の緊急手術、陰嚢水腫の根治手術などの小手術も行っています。

3)外来スケジュール

外来診療担当医一覧をご確認ください。

4)お知らせ

  • 新患再来とも、原則的に検尿を行いますのでご協力ください。
  • 意思疎通が困難な高齢の方の診察は付添いが必要ですのでご協力ください。
  • 平成28年度に当科で診察していました乾幸平医師は平成29年3月31日をもって転出し、平成29年4月1日からは村田雅樹医師が着任しました。