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診療科のご案内

呼吸器内科

1)スタッフ

諸橋 数昭
役職:内科部長
卒業年度:平成10年

外山 美央
役職:内科医長
卒業年度:平成21年

2)診療内容紹介

  1. 細菌性肺炎
    原因の多くは、口や鼻、喉などにいる一般細菌で、環境中の病原体を吸い込んで起こす場合もあります。ウイルスによるかぜ症候群やインフルエンザにより障害された気管支や肺の粘膜に細菌が付着して起こることもあります。
    症状は、咳や痰、発熱が多いですが、誤嚥による肺炎では症状がはっきりしないこともあります。診断は、胸部X線写真や血液検査で行います。
    治療は、軽症の場合には内服薬による外来治療や、点滴の抗生物質による1~2週間の入院治療で改善しますが、慢性疾患があったり、受診が遅れた場合には重症化して生命に危険が及ぶこともあります。原因菌で一番多い肺炎球菌に対しては、ワクチン接種も有用です。
    胸膜まで炎症が波及して胸膜炎・膿胸に進展した場合には、胸壁から管を刺して膿を外に出す処置をしたり、手術になることもあります。
  2. 肺結核
    結核菌は人から人へと感染します。戦後、減少し続けていた結核は、1997年に増加に転じ、1999年には「結核緊急事態宣言」が出されましたが、2000年からは順調に減少しています。しかし毎年3万人近くが発病し、2千人以上が死亡する日本で最大の感染症です。
    初期症状はかぜとよく似て比較的軽いので、咳や痰が2週間以上続いたら結核を疑って受診することが重要です。全く症状が無い方でも職場検診などの胸部X線写真で発見されることもあります。
    治療は4種類の薬剤を6か月間、毎日確実に服薬することが基本です。痰の中に結核菌が検出される活動性肺結核は、他人にうつす可能性が高いので、結核専門病床を有する第2種感染症指定医療機関(長岡赤十字病院など)に入院となります。
  3. 肺非結核性抗酸菌症(肺非定型抗酸菌症)
    非結核性抗酸菌とは、結核に類似した菌ですが、結核菌とは異なり人から人には感染しません。土や水などの自然環境に広く存在しており、環境から感染すると考えられています。診断されても、肺結核のように隔離のために入院する必要はありません。
    主な症状は、咳や痰で、ひどくなると血痰が出ることもあります。有効な治療薬はありますが、肺結核に比べると治療が効きにくく、治療期間が長くなり、再発することもあります。
  4. COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease、慢性閉塞性肺疾患)
    COPDに含まれる代表的疾患が、肺気腫と慢性気管支炎です。長期の喫煙や大気汚染によって、肺組織の破壊や、末梢気管支の炎症が起こることが原因です。中高年者に多く、わが国のCOPDは確実に増加しつつあり、国内には約500万人の患者が潜在していると考えられています。
    徐々に進行する息切れ、喘鳴、咳、痰が特徴です。診断には肺機能検査が有用で、閉塞性障害の目安である一秒量や一秒率の低下がみられ、重症度の指標となります。重症例は胸部X線写真の透過性亢進で発見されることがありますが、早期では異常を指摘できません。胸部CTでは肺の破壊が検出され、自覚症状のない早期の肺気腫も発見できます。
    治療としては禁煙が絶対条件となります。一度失われた肺の機能は取り戻せませんが、喫煙を続けると更に肺機能が悪化します。薬物療法としては気管支拡張薬が中心となります。特に近年長時間気管支を拡張する吸入薬(抗コリン剤、β2刺激薬とステロイドの合剤)が治療に有用であることが証明されました。感染の合併を予防するために、ワクチン療法(インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン)を行うことも推奨されています。不幸にも低酸素血症が進行してしまった場合には在宅酸素療法が行われます。
  5. 気管支喘息
    過敏な気管支が痙攣を起こして狭くなり、喘鳴や咳が出て呼吸が苦しくなる発作を起こす病気です。気管支が過敏になるのは、アレルギーが関係した炎症が原因です。
    我が国では、成人の3~5%が罹っているといわれています。その60~80%は大人になってから喘息になった人たちです。また小児喘息は、小学校高学年~大学の時期に発作がなくなる時期があり、20~30歳代に再発してくることがあります。小児喘息のほとんどがダニやハウスダストアレルギーが原因(アトピー型喘息)であるのに対して、成人喘息は原因が特定できないことも多いです(非アトピー型喘息)。風邪の後に咳が8週間以上続く場合は、初期症状の可能性が高いので、受診をお勧めします。
    治療は、ダニなど原因物質が分かっていれば、それを避けることが基本です。発作を予防する長期管理薬としては吸入ステロイド薬が第一選択薬です。併用する長期管理薬として長時間作用型吸入β刺激薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン除放薬などがあり、定期に使用する必要があります。特に高齢者では死に至る場合もあるため、発作がなくても普段から治療を怠らないことが重要です。発作時には短時間作用型吸入β刺激薬などの気管支拡張薬を使用します。
  6. 間質性肺炎
    肺組織の正常構造が壊れて線維化が起こり、空気中の酸素を血液中に取り入れ、二酸化炭素を放出するというガス交換の働きが失われます。原因は膠原病、薬剤、じん肺、放射線、ウイルスなど多様ですが、原因不明のものを特発性間質性肺炎といいます。特発性間質性肺炎は、いくつかの異なった病理組織像に分類されますが、時間経過からみると、急性、亜急性、あるいは慢性に分けられます。
    息切れ、痰を伴わない咳を主な症状としますが、急性経過では呼吸不全や発熱も見られます。胸部X線写真や、胸部CTから、間質性肺炎の病型を推測し、肺機能検査や血中の酸素量の低下などから病気の勢いを評価します。
    特発性間質性肺炎の分類の中で、最も頻度が高いのは特発性肺線維症と呼ばれるものです。50歳以上に発症することが多く、肺機能は次第に低下して、呼吸困難が強くなり、酸素療法が必要になる場合があります。治癒させる方法はありませんが、進行する場合は、ステロイド薬と免疫抑制剤の使用を考慮することがあります。
  7. 肺癌
    肺癌は近年急速に増加しており、日本では1998年以後、がんの中で死亡原因の第一位を占めています。
    症状としては、咳、呼吸困難、胸痛、血痰などが認められますが、無症状のことも多く、早期発見には定期的な検診が重要です。
    検診方法として、胸部X線写真、喫煙者には喀痰細胞診、そして二次検診として胸部CT検査が行われています。確定診断は主に気管支鏡を用いて癌細胞を採取します。同時に全身検査を行い癌の進行度を調べます。
    治療方法は、非小細胞癌と小細胞癌に分けて、進行度によって決定されます。非小細胞癌の場合は、早期に診断された場合、外科的切除により高率に治ります。この場合は長岡中央綜合病院や長岡赤十字病院の呼吸器外科へ紹介します。他臓器転移やリンパ節転移のある進行癌では、放射線治療や抗癌剤治療で、症状の改善と、延命効果が期待できます。近年、分子標的治療薬と呼ばれる新しい薬が開発され、人によって劇的な腫瘍縮小効果が得られています。小細胞癌は放射線治療と抗癌剤治療が中心となります。
    肺癌の発生に喫煙が強く関与することが証明されており、最も重要な予防対策は禁煙の徹底です。いずれにしても、喫煙は今すぐ止めてください。

3)外来スケジュール

外来診療担当医一覧をご覧ください。
専門外来の他に、柏崎市胸部検診の二次検診外来も行っています。禁煙外来は行っていません。